[活水湧出](16)
「全世界に出て行って」(マルコ 16:14〜18、使徒行伝 28:1〜10)
マルコによる福音書16章9節から20節は括弧付けになっています。それはマルコ自身の文章ではなく、後世の教会が付け加えたものであろうと言われるからです。しかしそれはマルコによる福音書の部分として変更されることなく受け継がれてきました。そしてそこに今日世界に拡大するキリスト教会の原動力となる重大な御言葉があるからです。
復活後、イエスはまずマリヤに現れましたが、また食卓についている11人の弟子たちにも現れました。
「彼らの不信仰と心の堅なことをお責めになった。彼らはよみがえられたイエスを見た人々の言うことを、信じなかったからである。」(マルコ16:14)
イエスを取り巻く人々でさえも「信じなかった」のです。私たちがイエスの復活を信じることができないとしても、それは自然なことです。しかし、不思議なことに、ある日信じることができるように変えられたのです。それは聖霊の働きです。
[大宣教命令]
「全世界に出て行って、すべての造られたものに福音を宣べ伝えよ」(マルコ16:15)
この言葉をイエスがどのような時に語られたかは定かではありませんが、復活後40日間弟子たちに現れたとき、常に語った言葉であったのでしょう。これは私たちにも語られているミッションです。
Go and tell!
イエスの福音メッセージの重大な要素がここに隠れています。現状の殻を破って出て行かねばなりません。私たちは常に「それはできない、不可能である、無理だ」という殻を持っています。弟子たちにとっては迫害を恐れて、内にこもる弱さがありました。その後数百年の間、初代教会もまた迫害の中で内向きになりがちでした。そして現代のクリスチャンも神を信じ、その恵みを感謝しつつも、大胆に殻を破って出ていくという事は苦手になっています。
日本の若者たちも、殻を破って世界に出ていく大胆さを失いつつあります。
福音のメッセージは殻を破って出ていくことであり、拡大することであります。2000年のキリスト教史は、むしろ迫害によって出ざるを得なかった人々の働きによって、教会が成長してきたと言えるのではないでしょうか。
[福音の奇蹟]
①「信じてバプテスマを受けるものは救われる。しかし、不信仰のものは罪に定められる。」(16節)
御言葉が伝えられると、人々が変わる奇蹟を見ます。人の心が変わり、古い制度や価値観から新しい価値観へ、新しい目標へと変えられるのです。どんな土木工事に勝って、最も困難な事は「人の心が変わること」です。イエス・キリストの言葉は人を変え、世界を変えてきたのです。
②「信じる者には、このようなしるが伴う。すなわち、彼らは私の名で悪霊を追い出し、新しい言葉を語り、蛇をつかむであろう。また、毒を飲んでも、決して害を受けない。病人に手をおけば癒される」(17.18節)
福音の奇蹟は、福音宣教に伴って与えられる恵みです。そこには無数の人々の犠牲があったことでしょう。そしてその中にいくつかの奇蹟、的な出来事があって、教会は発展してきました。「大宣教命令は福音の奇蹟という神の御業によって結実してきました」
私たちに与えられた福音宣教のミッションを果たそうとする時、奇跡が伴うのです。それは神が共にいて、御心を実現させてくださる証なのです。
あなたの人生のいかなる課題も祈りの中で解決されていきます。その時福音はさらに何人かの人々に伝えられていくのです。
今週も神の奇蹟の御業を見る1週間でありますようにお祈りいたします。
小田 彰
ライトハウス
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