2023.11.26

「荒野花咲」

テーマ「昼も夜も」

聖書 イザヤ 62章6〜12節、マタイ 21章1〜11節

 

「エルサレムよ、私はあなたの城壁の上に見張り人を置いて、昼も夜も絶えず黙すことのないようにしよう。主に思い出されることを求めるものよ、自ら休んではならない。」(イザヤ62:60)

 

この見張り人は、エルサレム再建の現場監督のような人ですね。それはイザヤ自身であるという説と、天使であるという考えがあります。しかし今日私たちは世界の動向についてしっかり目を配っている「見張り人」なのです。

私たちの願いである神の御国の到来のためには、夜も昼も休んではならないのです。それは祈り続けよということですね。

奇跡的に70年のバビロン捕囚から自由世界に解放されたということは、同時に祖国の再建のために全力を尽くすということでもあります。私たちにとって、キリストの救いによって、神の自由が与えられた者たちは、教会の建設のために選ばれているのです。日々の祈りのために、御言葉の学びのために、積極的な証と福音宣教のために、私たちは休んではなりません。祈り続けなければならないのです。

 

「門を通って行け、門を通って行け。民の道を備えよ。土を盛り、土を持って、大路を設けよ。石を取りのけ。諸々の民の上に旗をあげよ。」(62:10) この御言葉は40章にも出て参りました。バビロンから脱出したイスラエルの人たちは、さらにそれに続く人々のために道を整えなければなりません。

それではこの道を整えるということは何のことを言ってるんでしょうか。

 

イエス・キリストが再臨する日のために道を整えよということです。全世界の人々がこの救いに預かるために、私たちは宣べ伝え続け、語り続け、祈り続けなければなりません。イエス様は、「私は道であり、真理であり、命である」(ヨハネ14:6)と言われました。現代の教会は、きたるべきイエス・キリストのために道を備えていかなければなりません。私もそのために召され、休むことなく働いています。

 

渋谷駅前の100年に一度の大工事が進められています。15年とも17年とも言う長い年月をかけて、次々と高層ビルが建てられています。しかし、毎晩道路を剥がしては地下の工事をし、朝になるとまたそれをアスファルトで整えて車が走るということを17年間も続けているのです 。ひとつの町の建設のために、実に多くの人とお金とが用いられていますね。その上24時間、昼も夜も休むことがなく、建築が進められているということは驚くべきことです。しかしそのように神は私たちに神の都、「新しいエルサレム」の建設のために働くように求めておられます。

 

2000年前ロバの子に乗ってエルサレムに入城されたイエス・キリストは、再び来られる時、王の王として入城されるでしょう。歴史は最終局面を迎え、世界に完全なる平和がやってくるのです。私たちもそのような確信を持って現代を生き続けましょう。祈り続けましょう。働き続けましょう。神の栄光の都を目指して今日も歩んでまいりましょう。

 

「神はその約束されたことをまた成就することができると(アブラハムは)確信した」(ローマ4:21 0)。

御言葉の約束に従って働く人は幸いです。素晴らしい1週間でありますようにお祈りいたします。

小田 彰