2022.5.15

「信望愛主」

テーマ「世の終わりまで共に」

聖書 マタイ28章16〜20節

 

 

キリストの復活から昇天までは40日です。福音書の記者はそれぞれの立場で復活後のイエス・キリストの言葉を記録しています。今日はマタイによる福音書を見てみましょう。

 

「見よ、私は世の終わりまで、いつもあなた方と共にいるのである」(マタイ28:20)

王の王であり、天と地の一切の権威を有するお方、私たちに罪の赦しと永遠の命をお与えになる方が、「いつも共にいる」と約束してくださっています。

 

「見よ、おとめがみごもって男の子を産むであろう。その名はインマヌエルと呼ばれるであろう」。これは、「神われらと共にいます」と言う意味である。(マタイ1:23) イエスの降誕物語の最も大切な宣言です。マタイ第一章において、神が私たちと共にいてくださるしるしとしてキリストが誕生されたことを記録しています。

そして28章の最後の節に、「私は世の終わりまで、いつもあなた方と共にいるのである」と宣言しているのです。

インマヌエルと言う言葉は戦争と関係する言葉で「守り、救う」と言う意味です。マタイによる福音書では少なくても3つの意味で共にいてくださる神の恵みを語っています。

①信仰を同じくするものが2人または3人集まるところにはイエス様が共にいて下さる。(18:20)それが教会です。

②人生の戦いの日にイエス様が共にいてくださいます。そして守り、最終的に救いに導いてくださるのです。

③迫害と試練の中でイエス様は共にいてくださいます。「決して見捨てない」(ヘブル13:5)のです。

 

私は50年前から病院のチャプレンの仕事をして来ました。カウンセリングで最も大切な事は、「恐怖心はいかなる薬によっても治すことができない。そこに信仰の慰めが必要とされる」と言うことです。言葉を変えれば人生の最も難しい問題は「孤独」であり「恐怖」です。最近芸能人の自殺のニュースを聞きますが、あの瞬間最も深い孤独が人を死に導くのです。

 

2000年前、復活のイエス・キリストは、「私は世の終わりまで、いつも、毎日、どのような状況にあっても、決してあなたを見捨てることがなく、共にいます」と語られたのです。21世紀の孤独の社会に対する予言的な癒しの言葉ですね。

 

素晴らしい約束をしてくださったイエス様が、今週もあなたと共にいてくださいます。みことばを握りしめて、恐れから解放されて、今週も一歩前進していきましょう。神の祝福をお祈りしています。

小田 彰