2021.8.8

テーマ「天にある永遠の家」

聖書 第二 コリント5章1〜10節

 

 お元気でお過ごしでしょうか?台風が接近する悪天候の日曜日になりました。またオリンピックが閉幕する日でもあります。また感染も非常に拡大しています。地上にあって生きる以上様々な問題と私たちは取り組んでいかなければなりません。

 伝道者パウロは第二コリント5章で、人生の戦いのことを「地上の幕屋」と言いました。彼自身が天幕作りを生業としていました。天幕は仮の住まいでありますが、旅人にとって毎日が自然との戦い、猛獣との戦い、そして様々な敵との戦いであったのです。

 先週「私たちは見えるものにではなく見えないものに目を注ぐ」(4: 17)と言いましたが、彼が見ていたものは「神からいただく建物、すなわち天にある、人の手によらない永遠の家」(5: 1)であったのです。パウロの信仰は現実的な現世の戦いの中にあって、天の住まいと言う具体的な目標を見ていたのです。

 

 パウロの証を通して、神が私たちに語っておられる励ましの言葉を聞きましょう。

「私たちは見えるものによらないで、信仰によって歩いているのである。それで私たちは心強い」(5: 7.8)「私たちは心強い」というところに、ある聖書註解者は「元気いっぱいである」と解説をつけています。物質的で現実的で肉欲的であったコリントの人たちに対して、見えないものを見、神の絶対的約束を信じているパウロは、現実だけを見る人生には失望や落胆があるであろうが、天の住まいを見続ける人生は「元気いっぱいである」と言って退けたのです。

 

 連日猛暑の中ではありますが、お互いが心も体も「元気いっぱいでありますように」お祈りいたします。今週も神の御言葉の励ましがあなたと共にありますように。

小田 彰