2021.4.4

テーマ「初穂としての復活」

聖書 第一コリント 15:12〜22

 

 

イースターおめでとうございます。

 復活の論証について第一コリント15章が最も広く深く語っています。なぜなら、パウロにとって復活されたイエスキリストとの出会いこそ、彼の人生の全てを決定したからです。復活されたキリストとの出会いは、今日もなおキリスト教信仰の全ての土台となっています。私たちはどこかで復活されたキリストと出会っているのです。 

 15章3節で「最も大事なこと」としてイエス・キリストの十字架と復活、弟子たちに現れたこと、500人以上の人に現れたこと、そして自分自身に現れたことを語っています。

 さて前にもお話ししましたが初代教会で語られた最も大事なメッセージを「ケリュグマ」と言っています。使徒行伝2章でペンテコステの日にペテロが語った説教の内容です。

①イエスは十字架で死に3日目に甦ったこと。  

②それは旧約聖書の予言の成就であって偶然ではないこと。

③その事実に出会った人は人生が変わること。

弟子たちの人生が変わり、消極的な者たちが大胆に生きることができるようになったばかりでなく、私の人生も今から53年前変えられたのです。

 「しかし事実、キリストは眠っている者の初穂として、死人の中から甦ったのである。アダムにあってすべての人が死んでいるのと同じように、キリストにあって全ての人が生かされるのである」(15: 20、22)

キリストの復活は、キリストにあるすべての人の将来の復活の起源であリ保証です。私たちも甦るという約束の根拠なのです。

 コロナウィルスによって全世界が苦しんでいますが、1年前中国武漢から始まった感染はたちまち世界を覆ってしまいました。そして今ワクチンはコロナウィルスを変形させ、それを培養して世界を救おうとしているのです。

これはパウロの語っているメッセージと同じです。アダムによってもたらされた罪のウィルスは全人類を汚染しました。しかしイエスキリストの十字架の血潮と復活の事実は、信じるものを全人類的に救うことができるのです。これはコロナ禍だからなおさらわかる論理です。

 ナザレ人イエスは十字架に掛かられ死なれました。しかし復活した時救い主キリストとなったのです。次元が

変わりました。それ故今日私たちはイエスキリストを賛美しているのです。

私たちの前には病気や困難や死が待ち受けています。しかしそれは地上の人生から天上の人生へと生まれ変わるきっかけだとすると、もはや恐れる事はありません。復活のキリストと結びつくことが、あらゆる困難を超越する秘訣なのです。 

 この復活の希望があなたの人生の力となりますようにお祈りしています。

小田 彰

 

☆自由が丘チャペルでは召天者記念の時を持ち召された兄弟姉妹を覚えて祈ります。