ライトハウス バイブル・アカデミー 2015年4月16日


聖書とは何か、という問いに答えるのは難しい課題である。


アメリカ第16代大統領アブラハム・リンカーンは「私は聖書を、これまでに神が与えられた最上の賜物と信じる。世の救い主から発する一切の良きものは、この書を通してわれわれに与えられる。」と言った。まさに私に取ってもその通りである。


私の両親はクリスチャンであり、極めて熱心な信者であったので、強制的に聖書を読まされた。

ある時期には聖書に縛られて窮屈で苦しく、反発したが、今となっては、手垢の付いた聖書が人生最高の宝物になった。


聖書はそれ自体が大聖堂のような、豪華さと偉大さを持っているが、また個人的な友人からの手紙のような温かさを持っている。


哲学辞典では「聖書とは」という問いの答えはない。

旧約聖書、新約聖書と別々に聖書の解説をしている。

旧約聖書はユダヤ教の教典であって、イスラエルの歴史を一貫する神の選び(選民意識)と契約を記した。


しかし、キリスト者となったパウロは、旧約聖書の中に隠れている救い主キリストを発見した。

その誕生から復活まで克明に予言され、成就していることを確信して、福音として宣ベ伝えた。

もちろん新約聖書の福音書には、救い主キリストご自身が、予言の成就として降誕され、十字架を通して人類に救いをもたらすために来られたことを宣言している。


新約聖書は、ユダヤ教から生まれたキリスト教が、民族的宗教から驚くべき内在力を持って、世界的宗教に 拡大していった教会の古代文献である。

教会の誕生と拡大と新約聖書の成立を切り離すことはできない。

新約聖書は、旧約聖書において知り得なかった神のお姿、ご計画、メシアなるキリスト、弟子たちの働き、聖霊によって成されるみわざ、教会と使命、信仰の本質、愛による世界の再創造、終末と未来の希望など、現代に至るまで人類が求めてきたすべての問いに答える神のメッセージである。 



そこで聖書はユダヤ教の教典という殻を打ち破って、人類に救いをもたらす神の文書となったのである。

今日、日本においては、教会文書をも超えて、すべての人に救いをもたらす神の言葉として輝いている。

またこの他に救いの道はないのである。


旧約聖書は一つの民族について記している。

新約聖書は一人の人について記している。

その民族は、この世界に「その人」が来るために神が始め、育てられたのである。(H.ハーレイ聖書ハンドブック)


旧約聖書は来るべきお方を指し示し、新約聖書は来られたお方がいかなる人であるかを示している。



そこでバイブルアカデミーにおいて、聖書のメッセージを正しく理解し、聖霊によって体得し、明瞭に伝えるために命をかけて研鑽を励むことを目指すものである。


私がB.F.バックストンの聖書に出会って信仰と聖書に対する態度が変えられた故、彼が聖書の扉に書いた言葉をもって、アカデミーのモットーとしたい。


「願わくば、慰め主なる聖霊がすべてのことを教え(ヨハネ14:26)、

私がみことばを語る時、主のみ姿につくり変えたまわんことを(第2コリント3:18)。

そして、私が見たことを宣ベ伝える燃える思いを与え(エレミヤ20:9)、

そのメッセージを明瞭に語る能力をも与えたまえ(エペソ6:19)。」


ライトハウス・バイブルアカデミー 2015416


鍵の言葉「はじめに」(H.B.ベレーシース)


メッセージ:人間のあらゆる失敗は神の救いの計画によって補われていく。


内容:世界、人類、ヘブライ民族の起源、サタン、罪、の始まり。アダム、大洪水、ノア、アブラハム、イサク、ヤコブ、ヨセフ。


「創世記」G.K.セプチュアギントからきたもので、2:4「これが天地創造の『由来』(ゲネシス)である。


著者:伝説はモーセを著者としているが、彼より後数名の人により何代かにわたって書かれた資料が、最後に一つの意図によって編集された。その意図された方こそ神である。


神の名:ヤハウェ(主)、エローヒーム(神)祭司なるもの。


内容:編集された11の文書
「創造の賛歌」(1:1-2:3)
「天地創造の由来」(2:4-4:26)
「アダムの系図」(5:1-6:8)
「ノアの系図」(6:69-9:28)
「ノアの子の系図」(10:1-11:9)「セムの系図」(11:10-26)
「テラの系図」(11:27-25:11)「イシュマェルの系図」(25:12-18)
「イサクの系図」(25:19-35:29)
「エサウの系図」(36:1-43)
「ヤコブの系図」(37:2-50:26)


神は全能の創造主であって、みことばにより天地とその中にある一切のものを創造された。混沌から秩序がもたらされ、光は闇を征服した。神は良い神であり、作られたものも善であり、神から祝福された。人間だけが神の命令を聞いて、自由意志をもって人格的に応答する責任と特権を与えられた。また神の代理者として自然界の支配を託された。しかし、人間は高ぶった思いを抱き、神と等しくなろうとして、その自由意志を誤用して神の言葉に従わないのが罪の本質である。

アダムの罪の結果、人間は楽園を追放され、神との祝福された交わりを失った。こうして、死が入り込み、労働は苦痛となり、罪は連鎖的に拡大され、大洪水を招く。神はノアの子孫からアブラハムを選び、彼を召して全人類を救うための祝福の担い手とされる。

神はアブラハム・イサク・ヤコブの神となり、選びの器を通して救いのみわざを歴史の中に遂行される。
 
最後にヨセフ伝を通してイスラエルのエジプト下りが描かれ出エジプト記につながる。


 ライトハウス・バイブルアカデミー 2015416


「信仰は表現である」(中田羽後)と言われている。

それでは、クリスチャンの証とは何か?何が表現されるべきであるのか?その証によって神が崇められ。キリストの救いの道が示され。又、キリストご自身との出会いに導かれる。聖書に飢え渇くようになる。このような語り手になることを求めよう。


キリストの証人となるために準備すべきこと

1) テキスト選択

2) テキストの背景リサーチ
3)
メッセージ引き出し
4)
構成。序論、本論、例話、結語
5)
色づけ、味付け、余韻
6)
主の臨在

 

②5分間メッセージ(証)

1)「テーマ」を宣言

2) 結論第一

3) その理由

4) 結論に帰結

 

 

③10分間メッセージ(証)

1)「テーマ」を宣言

2) テキスト聖句

3) その意味解説

4) メッセージ引出

5) 結論に帰結

 

④聖句書道

1) その日の聖書の中から最も心にのこるみことばを選び

2) 色紙に書くため適切な長さにする

3) 書き易い自体かを選択し練習する

4) 色紙に書いてみる

5) レッスン日の記念とする。このみことばは将来の求道者や友に贈る手本となる。